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HACCPのアレルゲン管理とは?

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食物アレルギーは、わずかな量でも重い症状を招くことがあります。HACCPに沿った衛生管理でも、アレルゲンの扱いは欠かせません。ここでは、HACCPで行うアレルゲン管理の基本と、交差接触を防ぐ対策を解説します。

HACCPにおけるアレルゲン管理とは

アレルゲン管理とは、食物アレルギーの原因物質を製品に意図せず混入させず、正しく表示するための管理です。まずは基本の考え方を押さえましょう。

アレルゲン(特定原材料)とは

食物アレルギーの原因物質をアレルゲンといいます。食品表示のルールでは、症状が重篤になりやすく症例数の多いものを「特定原材料」として表示を義務づけています。2023年にくるみ、2026年4月にカシューナッツが追加され、現在は9品目です。加えて、表示が推奨される「特定原材料に準ずるもの」が20品目あります。どの原材料が該当するかを把握することが、アレルゲン管理の出発点です。

なぜHACCPでアレルゲン管理が重要なのか

アレルゲンのリスクは、大きく「意図せぬ混入(交差接触)」と「表示の誤り」の2つに分けられます。どちらもアナフィラキシーなど重篤な健康被害につながるおそれがあります。だからこそ、HACCPの衛生管理計画の中で、原材料の受け入れから製造、表示までの各工程でアレルゲンを管理対象として扱うことが求められます。工程ごとにリスクを洗い出し、対策を計画・記録することが大切です。

アレルゲンの交差接触(コンタミ)リスクと対策

特に注意したいのが「交差接触」です。仕組みと事故事例、現場でできる対策を見ていきましょう。

交差接触(コンタミネーション)とは

交差接触(コンタミネーション)とは、本来アレルゲンを含まない食品に、製造や調理の過程でアレルゲンが意図せず付着・混入してしまうことです。複数の製品で共用する器具や製造ライン、洗浄が不十分な作業台、交換していない手袋、空気中に舞う粉塵などが原因になります。表示上は「含まない」はずの食品に入り込むため、消費者が気づかないまま口にしてしまう危険があります。

過去には給食での死亡事故も

アレルゲン管理の重要性を示すのが、2012年12月に東京都調布市の小学校で起きた事故です。乳製品にアレルギーのある小学5年生の女児が、給食のおかわりの際にチーズ入りのチヂミを誤って食べ、アナフィラキシーを起こして亡くなりました。担任が食べられない食材の一覧を確認しないまま提供したことが一因とされています。この事故を機に、学校現場では「調布モデル」と呼ばれる対応が広がるなど、アレルギー対応の見直しが進みました。

製造・調理現場でできる対策

製造・調理の現場では、次のような対策を組み合わせて交差接触を防ぎます。

これらをルール化し、記録に残して運用することが、確実なアレルゲン管理につながります。

アレルゲン管理を楽にするなら

アレルゲン管理は、原材料情報の管理、製造記録、表示チェックなど多岐にわたり、紙や人手だけでは抜け漏れが起こりやすい業務です。そこで役立つのが、クラウド型のHACCPシステム(記録管理システム)です。原材料とアレルゲン情報を一元管理でき、記録の様式も標準化されるため、確認漏れや表示ミスの防止に役立ちます。人の注意力だけに頼るのではなく、「仕組みで防ぐ」体制をつくることが、アレルゲン事故を防ぐうえで重要です。

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