どこよりもわかりやすい!HACCPシステム虎の巻 » 自治体HACCP一覧 » 福島のHACCPの取り組み

公開日: |更新日:

福島のHACCPの取り組み

目次を見る

福島のHACCPの取り組みは充実しています。独自の「ふくしまHACCP」の取り組みは地方自治体として参考になるものです。ここでは、福島県のHACCPの取り組みについて紹介しています。

福島のHACCP対策をチェック

福島県は、独自のHACCPへの取り組みを実施しています。食中毒や異物混入などに加えて、東日本大震災の影響による放射性物質の対策が必要だからです。ふくしまHACCPと福島県食品衛生協会による講習会の対策について詳しく考えます。

ふくしまHACCP

福島県は、東日本大震災の放射性物質の影響を考えたHACCP対策を実施しています。福島県内の食品の安全性を見える化するためには、一般の食品安全に加えて放射性まで考えることが必要です。

ふくしまHACCPとは、食中毒や異物混入に加え放射性物質のリスク対策に対応するための、福島県独自の取り組みです。福島県産農作物の放射性検査をHACCPに取り入れることで、県産の農作物の安全性を強調できます

また、ふくしまHACCPはスマートフォン用のアプリを導入し、衛生計画に基づいた記録付けをやり易くしています。HACCPレンジャーというキャラクターを設定し、福島の食の安全を漫画で分かりやすく伝えている点も工夫と安全への熱意を感じます。

福島県は放射性物質の影響まで考えたHACCP対策を実施し、風評被害を避けるために食の安全対策を強化しています

参照元:ふくしまHACCP公式HP(https://fukushima-haccp.com/

福島県食品衛生協会による講習会

福島県食品衛生協会は、食品安全・衛生に関する講習会やふくしまHACCP導入の研修会を実施しています。ふくしまHACCPを実施すれば、食品衛生法基準のHACCP導入も当然可能です。食品衛生の講習とHACCPの考え方を取り入れた衛生管理のほか、アプリの衛生管理計画まで理解できます。

福島の団体・自治体ごとのHACCPへの取り組み例

福島市は、県だけでなく他の自治体や団体もHACCPへの取り組みを行っています。ここでは、福島の団体・自治体のHACCPへの取り組みについて紹介します。

福島市

福島市は、食品安全を確保するために「福島市食品衛生監視指導計画」を策定し、市内の飲食店や食品製造業者の監視指導をしています。福島市の監視指導では、食中毒防止やHACCP指導のほか、放射性物質の基準を満たしていない食品の流通防止等も行っています。また、食中毒の疑いがある場合は、原因調査を実施し行政処分等を実施するという徹底ぶりです。

福島市内の食品事業者は、「福島市食品衛生監視指導計画」に沿った監視指導を受ければ、事業所のHACCPや食品衛生は向上します。

郡山市

郡山市は、食品衛生や食品表示、HACCPに沿った衛生管理の動画や資料を公開し、市内のHACCPの取り組みを推進しています。また、Web講習会を実施し、食品衛生の向上に努めています。郡山市のHACCP対策に取り組めば、食品衛生法のHACCPに沿った衛生管理の要件を満たせるでしょう。

参照元:郡山市公式HP(https://www.city.koriyama.lg.jp/soshiki/74/7255.html

福島のHACCPに取り組もう

福島は、福島県産の農作物の放射性物質の安全性を含めた食品安全HACCPの取り組みを実施しています。福島のHACCPの取り組みは、地域密着をアピールでき、放射性物質の風評被害を防止することが可能です。

自治体のHACCP対策は減少傾向にありますが、ふくしまHACCPは独自性があるため、今後も継続する可能性があります。福島県でHACCPが当たり前になった後は、HACCP運用の効率化です。HACCP運用の効率化には、ITを取り入れたHACCPシステムの導入が有効。HACCPシステムを導入し、効率的なHACCPに取り組みましょう。

固定バナーpc
固定バナーsp