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HACCPシステムの主な機能
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HACCPシステムによって搭載されている機能が異なります。ここでは、HACCPシステムに搭載される機能には主にどのようなものがあるのか、本部向け・店舗向けに分けてご紹介。HACCPシステムを比較検討する際に、ぜひ参考にしてみてください。
本部向け機能
- 衛生管理計画書の作成
煩雑な衛生管理計画書の作成を支援する機能で、簡単な自社情報を入力すれば衛生計画書が完成します。 - メニューのグループ分け
HACCPで定めたグループ分けにのっとって、原材料や仕込み品、料理を登録・管理できます。 - 手順書(マニュアル)
イラストで解説された作業ごとのテンプレートが搭載されており、視覚的に分かりやすい手順書を作成できます。 - 承認機能
役職の階層別に管理項目を設定した承認フローを作成できるほか、Web上で承認作業を行えます。 - ダッシュボード機能
複数店舗を運営している本部向けの機能で、各現場の作業進捗や記録状況を一覧で確認することが可能。本部が現場の状況をリアルタイムで把握・比較でき、正しい運用に向けた改善策の検討に役立てます。 - データの一括管理
現場で計測されたデータを本部で一元管理できる機能で、現場で問題が発生した際にデータ検索を通して原因の究明を行なえます。 - カスタマイズ
自社で構築したHACCPプランに合った使い方に調整でき、ユーザビリティの高いシステムを実現できます。
店舗向け機能
- 健康状態チェック
従業員の健康状態を管理するための機能です。簡単な質問に応えるだけで健康状態をチェックできるものもあれば、健康管理チェックを行なわないとほかのチェックに進めないものもあり、システムによって仕様が異なります。 - PDF(帳票)出力
帳票をPDFで出力できるため、監査などで帳票の提出を求められた際に役立ちます。 - アラート機能
記録の入力漏れやチェック漏れ、設定した温度・湿度を逸脱した場合など問題を検知した際に通知してくれる機能です。システムによっては、アラートの通知と合わせて対応措置の指示を設定することもできます。 - TODOリスト
日次・週次で実施する衛生作業をTODOリストで管理することで、構築したHACCPプランにもとづく衛生管理を各店舗で実行できます。 - 温度管理チェック
冷凍庫や冷蔵庫の温度を自動で計測し、クラウドに記録されます。記録されたデータはスマートフォンやパソコンから確認することが可能。温度をグラフ化することで温度変化の異常や改善点の発見に生かせます。
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COMPARISON
3社のHACCPシステムの
機能を比較
機能を比較
HACCP導入に避けて通れない「衛生管理計画書」の作成テンプレートが標準搭載のHACCPシステムを比較しています。
▼左右にスクロールできます▼
システム | 管理(本部)向け機能 | 運用(現場)向け機能 |
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はやラクHACCP (ライオンハイジーン) 機能 全11種類
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カミナシ (KAMINASHI) 機能 全10種類
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UPR HACCP (ユーピーアール株式会社) 機能 全8種類
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※HACCP導入に必須の衛生管理計画書のテンプレートが標準装備かつ必要事項を入力するだけで簡単に作れるHACCPシステムで比較
各種機能の説明を見る
管理(本部)向け機能
- 衛生管理計画書…HACCP導入で必須の項目。テンプレートが搭載されているので入力が簡単!
- 手順書(マニュアル)…イラスト付きでわかりやすいマニュアル。店舗チェックの際に提出してくださいと言われることも。
- ダッシュボード…どの店舗がどんな状況かを一画面で管理できる機能。素早い状況把握や分析が可能です。
- メニューグループ分け…原材料・仕込み品・料理とグループ分けして記録が可能。アレルギー情報も登録でき、常に最新のメニューを一元管理できます。
- 承認機能…役職の階層別に管理項目を設定するなど細かな承認フローも作成できるので、本部と現場のスムーズなやりとりが可能です。
- カスタマイズ…自社に合った使い方に調整してくれるので、ユーザービリティーの高いシステムになります。
- 条件分岐ルール作成…複雑なルールを特定の条件を満たしたときだけ回答するように設定できるので現場の人も迷いません。
運用(現場)向け機能
- 手の撮影…作業前に従業員の手を撮影し、傷の有無や爪の伸びを確認できる機能。現場における一番最初の衛生は「手」であるため、衛生意識の向上に役立ちます。
- 健康状態チェック…質問文に沿って「はい」か「いいえ」を入力。内容に問題があればアラートが出るので、リスクを未然に防げます。
- TODOリスト…今日やるべきことが一覧で時間ごとに表示されます。作業忘れの防止になります。
- PDF(帳票)出力…「計画表」や「記録表」などをPDFで出力できます。提出時に重宝します。
- アラート機能…作業の忘れが起きた際に現場はもちろん、本部へもアラートが飛ぶので、ミスを防ぐことができます。
- 写真撮影…点検時の状態をタブレットのカメラを使い、写真で記録が可能。よりリアルな情報を提供できます。
- 音声メモ…話した内容を音声で入力できるだけでなく、署名欄や画像の指摘も手書きメモを残してわかりやすいレポートを作成できます。
- 多言語化機能…チェックリストやマニュアルの日本語をワンタッチで自動翻訳。 日本語が苦手な就労外国人でも理解することが可能です。
- ヒント機能…作業中に判断に迷った際にマニュアルを探す必要なく、ボタンを押して説明を表示させることができます。
- IoT温度管理…IoTを駆使して自動の温度計測が可能です。
とはいえ、機能数が多ければ良いというわけでなく、自社に合ったシステムを見つけることが大事。本当に必要な機能を見極めてチェックすることがおすすめだモン。