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寮で考えるべきHACCPとは

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多くの人が生活する寮は食中毒のリスクも考えられます。こちらの記事では、実際に食中毒が発生した事例や、寮ならではのリスクなどについて解説しています。

寮におけるHACCPとは

限られた時間で大量の食事を提供する必要がある

学校や会社の寮など大量調理を行う施設では、集団食中毒が発生することがあります。このような施設で食中毒が発生した場合、1回で数十人が症状を訴えることも。

寮施設の場合、大人数が利用するため食事時間が集中します。限られた時間で大量の食事を提供する必要があるため、前日調理や長時間の作り置きを行っているケースも多いものです。もし急速冷却設備など十分な設備が用意されていない場合には、温度状態によっては食中毒発生のリスクが高くなる可能性が考えられます。

ウイルスや菌が広がってしまうリスクが考えられる

寮という集団環境は食中毒が発生するリスクが高くなります。寮は食事を提供する空間と居住空間が近接している点が特徴のひとつです。この2つの空間が近接していることは食中毒の直接原因とはなりませんが、ウイルスや菌が広がってしまう二次感染リスクが高くなりやすいといえます。このような点から、寮で食中毒が発生した場合には集団感染しやすいと考えられます。

実際に起こった寮での食中毒リスク

北海道白老町にある高校の寮における事例

北海道胆振地方の白老町にある高校の寮で、2025年11月に集団食中毒が発生しています。

保健所によると、10月30日の午前10時ごろから、寮生92人のうち63人が下痢や腹痛など、食中毒の症状を訴えており、そのうち3人が医療機関を受診したとのことですが、11月5日時点でいずれも快方に向かっていると報じられています。

食中毒の症状を訴えたのは、寮に住む生徒に限られていたことに加え、症状を訴えていた生徒の便からウェルシュ菌が検出されたため、保健所は寮の厨房で調理・提供された食事を原因とする、ウェルシュ菌による集団食中毒と断定しました。

島根県にある県立高校の学生寮での事例

2025年3月、島根県川本町にある県立高校の学生寮において、食中毒が発生した事例です。

こちらの寮では学生49人が生活しており、食堂にて朝・昼・夕の3食を提供しています。発表によると、寮生20人が3月8日の午後1時から10日の午後1時に発症しており、腹痛や下痢を訴えました。入院した生徒はおらず、全員が快方に向かっていると報じられています。

以上から保健所ではこの件を食中毒と断定しており、3日間寮の食堂での調理業務停止が命じられました。

八王子市内の大学寮での事例

2021年6月に、八王子市内にある大学寮にて発生した食中毒の事例です。こちらの事例は、八王子市内の医療機関から保健所宛てに連絡があったことから、保健所が食中毒と感染症の両面から調査を実施しています。

患者は八王子市内の大学寮で暮らす寮生35名と、調理従事者2名の合計37名。6月18日午前11時30分から20日午前6時にかけて、腹痛や下痢の症状を訴えていました。寮では朝・夕の2食を提供しており、患者全員に共通する食事は、寮で提供された食事のみでした。

調査の結果、患者の便からウェルシュ菌が検出されたことに加え、症状と潜伏期間がウェルシュ菌によるものと一致していました。また、6月18日に提供された食事からウェルシュ菌が検出されました。

記録や管理をできるだけ楽にしたいなら

衛生管理を徹底する上では、記録を行うこととその記録を保管することが重要になってくるといえます。しかし、手作業で記録をしようとすると手間と時間がかかってしまうため、継続が難しくなってしまうケースも考えられます。

そこでおすすめなのがHACCPシステムの導入です。このシステムを導入することによって、手間を軽減できる点に加え、紙による記録の保管も不要になります。

HACCPシステムを導入することによって作業効率が向上し、衛生管理がしやすくなることが期待できます。

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