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カレー店で考えるべきHACCPとは

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長時間の煮込みや鍋での料理保存といった工程にはウェルシュ菌など食中毒菌のリスクがあり、カレー店ではHACCPにもとづいた衛生管理や食中毒リスクへの備えが重要です。ここではカレー店で考えるべきHACCPや事故事例を紹介します。

カレー店におけるHACCPとは

ウェルシュ菌への対策と衛生管理

前提として、カレーやシチューのように長時間の煮込みや、同じ鍋での料理の保存といった工程がある料理は、ウェルシュ菌などの食中毒菌にとって増殖しやすい好条件であるという点を無視できません。

ウェルシュ菌は肉や魚介類、野菜などカレーの食材に使われるものへ付着しており、さらに芽胞を作るため鍋で加熱調理しても完全に死滅しないことも少なくありません。そのため大量の食材を一緒に煮込んだり常温で料理を放置したりすると、改めてウェルシュ菌が増殖して食中毒リスクを高める恐れがあります。

トッピング食材などによる二次汚染・二次感染リスク

カレー店では各テーブルに福神漬けや漬物などのトッピングを用意しているケースも珍しくありません。しかし顧客がセルフサービスでトッピングを利用する場合、不衛生な行いによってトッピング食品が汚染されたり、また汚染された食品による別の顧客への二次感染が発生したりといったリスクもあります。

カレー店に限らず顧客側のモラルによる食中毒リスクは社会問題にもなっており、都度提供など店舗として適切な管理体制を構築することが不可欠です。

カレー店での食中毒リスク

持ち帰りカレーによる食中毒の発生事例

2021年6月、兵庫県播磨町にある飲食店で持ち帰り用のカレーを購入した顧客7人が下痢や腹痛といった食中毒症状を訴え、兵庫県加古川健康福祉事務所の調査の結果、カレーを原因とする食中毒であったと断定されました。

問題となったカレーは、同店が5月下旬に調理したものを真空包装で冷凍保存し、販売時に解凍していたものであり、それを顧客が自宅へ持ち帰って再加熱してから食べたというものでした。

なお、福祉事務所は同店に3日間の営業停止を命じています。

朝霞市のカレー店におけるノロウイルスの感染事例

2024年1月、埼玉県朝霞市にあるカレー店においてノロウイルスによる食中毒が発生し、同店に対して3日間の営業停止処分が下されました。

埼玉県の食品安全課の発表によれば、1月18日に店を利用した顧客グループ(14人)のうち9人が下痢や発熱、嘔吐といった症状を訴え、朝霞保健所の調査によって患者5人とさらに同店の従業員3人からノロウイルスが検出されたとのことです。なお、原因となったメニューとして同店のキーマカレーやバターチキンカレーなどが断定されました。

福山市のインド料理店での食中毒発生事例

広島県の福山市にあるインド料理店において、2025年10月に同店のバターチキンカレーなどを食べた顧客に食中毒が発生したことを、同市が公式に発表し、さらに再発防止策が認められるまでの間の営業停止処分を決定しました。

事案の内容としては、同店でカレーなどを食べた8歳~51歳の男女3人が下痢や腹痛、発熱などの症状を訴え、その内1人は入院しなければならなくなりました。また調査の結果、患者の便からサルモネラ菌が検出され、食中毒と断定されました。

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カレーは調理工程や使用する食材など、そもそも料理の特性としてウェルシュ菌やサルモネラ菌などのリスクが考えられるものであり、さらに店内での飲食だけでなく持ち帰りメニューに対応するなど店舗ごとに営業形態が異なることも課題です。

そのためカレー店ではHACCPにもとづいた適切な調理マニュアルや衛生管理計画書を作成するとともに、顧客への販売記録や食材の仕入れ記録といった各種データ管理を徹底しなければならず、例えばHACCPシステムの導入はそれらの業務効率化に加えて店舗運営の健全化にも有用です。

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