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喫茶店で考えるべきHACCPとは

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喫茶店は、コーヒーの香りや落ち着いた空間を提供する「憩いの場」ですが、サンドイッチやケーキ、ドリンクなど「加熱せずに提供する食品」が多く、食中毒リスクが意外に高い業態でもあります。

「軽食だから大丈夫」という油断は禁物です。この記事では、実際に喫茶店で起きた食中毒事例をもとに、この業態特有のHACCP管理のポイントと、小規模店舗でも運用しやすいシステム活用の重要性を解説します。

喫茶店におけるHACCPとは

「加熱後の汚染」と「二次汚染」の防止が最重要

喫茶店メニューの主役であるサンドイッチ、サラダ、ケーキなどは、「加熱工程がない」または「加熱後に手を加える」食品です。

HACCPの重要管理点として、まずは「交差汚染(二次汚染)」の防止が挙げられます。調理済みの食材やパンを生肉や生卵と同じ場所で扱わないこと、そして盛り付け時のスタッフの手指衛生が徹底されているかが、安全を左右します。

また、製氷機のメンテナンス不足による氷の汚染や、ドリンクサーバーのノズル洗浄不足も、喫茶店特有のリスクポイントとして管理が必要です。

具体的なチェック項目の策定には、兵庫県生活衛生営業指導センターが公開している『喫茶飲食業 HACCPガイダンス』などの標準的なテンプレートが参考になるでしょう。

参照元:兵庫県生活衛生同業組合連合会 喫茶飲食業のためのHACCP導入手引書

乳製品・ショーケース内の温度管理

牛乳や生クリーム、卵など、傷みやすい食材を多用するのも喫茶店の特徴です。これらは栄養価が高く、常温では細菌が爆発的に増殖します。

HACCPでは、冷蔵庫の温度管理に加え、常温にさらされる時間の管理が重要です。特にサンドイッチやケーキを陳列する「冷蔵ショーケース」は、開閉頻度や外気の影響で温度が上がりやすいため、庫内温度が適切(10℃以下)に保たれているか、定期的なチェックと記録が不可欠です。

「ランチタイムの作り置き」や「モーニング用食材の常温放置」を避け、温度と時間を数値で管理するルール作りが求められます。

喫茶店での食中毒リスク

福岡県のサンドイッチ店でのO157による食中毒

2025年、福岡県筑後市のサンドイッチ店(テイクアウト・イートイン併設)を利用した客から、腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生しました。

「軽食」と思われがちなサンドイッチですが、非加熱の野菜やハム、卵などを使用するため、O157のような強力な菌が付着・増殖すると重篤な症状を引き起こします。この事例では、食材の洗浄不足や調理工程での二次汚染が疑われ、店舗は3日間の営業停止処分となりました。

岐阜県の喫茶店にてノロウイルスによる集団感染

2025年1月、岐阜市内の喫茶店を利用した高校生らを含むグループなど、計20名以上が下痢や嘔吐の症状を訴える事例が発生しました。

保健所の調査により、患者および調理従事者の便からノロウイルスが検出され、同店が原因の食中毒と断定されました。冬場の喫茶店では、手洗いが不十分なスタッフがサンドイッチやドリンクを調理・配膳することで、ウイルスを拡散させてしまうリスクが非常に高くなります。

東京都内の公共施設内カフェでの食中毒

2025年3月、東京都内の図書館内にあるカフェで食事をした利用客が相次いで体調不良を訴え、ノロウイルスによる食中毒と認定されました。

公共施設内のカフェは信頼性が高いと思われがちですが、「トイレと厨房の動線」や「アルバイトスタッフの衛生教育」に不備があると、大規模な感染につながります。この店舗は数日間の営業停止処分を受け、施設の利用者全体に不安を与える結果となりました。

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記録や管理をできるだけ楽にしたいなら

少人数で運営することの多い喫茶店において、記録や管理をできるだけ楽にしたいなら、専用のHACCPシステムの導入が大きな助けになります。接客と調理を兼務する忙しいスタッフにとって、紙台帳への手書き記録は大きな負担であり、記入漏れの原因にもなります。

一方、デジタルシステムなら、スマホやタブレットでタップするだけで記録が完了し、冷蔵庫やショーケースの温度もセンサー連携で自動記録が可能です。

また、食材の消費期限アラートや、清掃記録のクラウド保存により、保健所の立ち入り検査にもスムーズに対応できます。衛生管理の負担を減らし、本来のサービス業務に集中できる環境を作れます。

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